2018年3月27日火曜日

GNOMEのファイルマネージャ(Nautilus)のウィンドウ位置とサイズを記憶する

GNOMEのファイルマネージャ(Nautilus)のウィンドウ位置とサイズを記憶する
GNOMEのデフォルトのファイルマネージャは、Nautilus(現在の正式な名前は"File")が使われている。

Nautilusのウィンドウ位置とサイズは以前は、dconf-editor(gsettings)で設定することができた。いつからか覚えていないが、Nautilusのウィンドウ位置が固定できていなくなっていた。

この記事では、Nautilusを含めたGNOME系のアプリケーションのウィンドウの位置とサイズが、現在どのように設定・管理されているのか調べてみた。

結論から言ってしまうと、「GNOMEではデフォルトでウィンドウのサイズは記憶できるが、ウィンドウの位置は固定できない」という状態である。ウィンドウの位置を固定したい場合は、ウィンドウマネージャを変える必要がある。


ウィンドウサイズはNautilus単独で管理
現在、GNOMEではウィンドウサイズは、それぞれのアプリケーションで個別に管理されている。

それぞれのアプリケーションが、前回のウィンドウサイズを記憶しており基本的には前回のサイズで開くようになっている。ただし、端末(gnome-terminal)などは前回サイズは記憶しない設定になっている。gnome-terminalは、プロファイルに設定したサイズ(行数と列数)で、毎回起動するようになっている。

それぞれのアプリケーションの、現在のウィンドウサイズは、dconf-editorから確認することができる。

例として、Nautilusのウィンドウサイズを確認してみる。まず、dconf-editorを起動する。


表示されるフォルダから、「org → gnome → nautilus → window-state」に移動する。このウィンドウの「initial-size」が、Nautilusの起動時のウィンドウサイズとなっている。終了時のNautilusのウィンドウサイズによって、毎回「initial-size」が変化する。


ちなみに、このウィンドウに表示されている「geometry」というキーは、以前Nautilusのウィンドウサイズと位置を管理していた設定値。NautilusとGNOMEのアップデートに伴い、すでにgeometryというキーは使われなくなり、設定しても読み込まれなくなっている。

ウィンドウの位置はmutterが一括して管理
ここからは、ウィンドウの位置の設定について。現在GNOME上では、ウィンドウの位置はmutterが一括して管理するようになっている。mutterとは、GNOMEでデフォルトで使用されているウィンドウマネージャの名前。

mutterでは、ウィンドウの配置方法は、center-new-windowsがオンの場合とオフの場合の2通り。少しややこしいが、デフォルト設定ではウィンドウが重ならないように、mutterが自動でウィンドウ位置を調節している。

center-new-windowsがオフの場合の配置方法(デフォルトのウィンドウの配置方法)
  • 基本的には、ウィンドウはディスプレイの左上に、若干スペースを開けて表示される。ウィンドウサイズが上下いっぱいに広がっているウィンドウについては、ディスプレイの左側にすき間を開けずに表示される。ただし、ディスプレイの左にすき間を開けずに開いているウィンドウがすでに表示されている場合は、左側にすき間を開けて表示される。

center-new-windowsがオンの場合の配置方法
  • 常にディスプレイの中心に、ウィンドウを開く。

center-new-windowsをオンにした場合の、ウィンドウは以下のような位置で開く。


mutterのcenter-new-windowsの設定は、dconf-editorの「/org/gnome/mutter/」から確認できる。




参考:
[1]Nautilus windows position / Newbie Corner / Arch Linux Forums

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